『マイネーム：偽りと復讐』ハン・ソヒのアクションに徹底的に魅せられる

「マイネーム：偽りと復讐」の概要・予告編・登場人物（キャスト）・見どころ

作品概要

タイトル	マイネーム：偽りと復讐
監督	キム・ジンミン
脚本	キム・バダ
キャスト	ハン・ソヒ パク・ヒスン アン・ボヒョン
製作年・国	2021年・韓国
エピソード	8エピソード
配信時間	1エピソード：約49分
ドラマタイプ	サスペンス
おすすめランク	🔹おすすめ

韓国ドラマ「マイネーム：偽りと復讐」は、父親を殺された主人公ユン・ジウの復讐を見事なアクションと共に描いた作品です。

登場人物 -（キャスト）

「マイネーム：偽りと復讐」ココがみどころ

とにかく、ハン・ソヒの演技とアクションがすごい！

「わかっていても」では、ワルい男に恋する女子大生ナビの「心の揺れ」を繊細に演じていた彼女だが、「マイネーム」ではバージョンアップ。
「怒りと悲しみを胸に秘める女」を見事に演じきっている。

「父親を殺した犯人に復讐をすること」

それだけを考え生きるジウは、全編を通してほとんど笑わない。
復讐のためならそれまでの人生を捨てることさえ厭わないジウの決意の重さが、無表情ながらも、いや、無表情だからこそ伝わり視聴者を物語へグッと引き込む。

それだけではない。

迫力満点＆キレキレのアクションがすごい。

それは、「女優がちょっとアクションを練習した」というレベルでは到底なく、とにかくカッコいい。
ハン・ソヒを見るだけでも視聴する価値がある作品だ。

さて、ジウを演じたハン・ソヒは、この撮影のために「10kg増量した」と語っている。
それほどまでに作品にのめり込み作り上げた、「ユン・ジウ」というキャラクターの完成度はとても高い。
そして、女性がアクションドラマの中心として活躍する、稀有で見応えのあるノワール作品に仕上がっている。

また、ジウの同僚ピクトを演じたアン・ボヒョンも魅力を存分に発揮。
「梨泰院クラス」での悪役とは打って変わって、人間味溢れる優秀なベテラン刑事を演じている。

「マイネーム：偽りと復讐」は全８話。
冗長的なところが皆無で、全く飽きさせることがない。

キリッと締まった物語展開が心地よい作品だ。

「マイネーム：偽りと復讐」の考察（ネタバレあり）

ネタバレを含みます。「マイネーム：偽りと復讐」を視聴後にご覧ください。

ジウの悲しみが癒えるのは

自分の誕生日に、目の前で父親を殺されたジウ。

そもそも、追われる身だった父親が警察の監視する自宅に姿を現したのは、紛れもなく誕生日を迎えたジウのため。
その事実が彼女を苦しめ、復讐に生きることを決意させる。

これは麻薬組織ボス、チェがジウに投げかけた言葉。

チェはこうも言う。

この言葉は彼もまた孤独だということを如実に表現しており、孤独こそがジウとチェの関係を繋いでいる。

闇世界のトップとして君臨していながら裏切りに怯え、心休まることのない人生を生きるチェ。
彼の孤独はジウのそれとは種類の違うが、共に、孤独と悲しみを抱えている。

彼らの「癒しようのない孤独」はこの物語の背景なようなもので、つまるところ、彼らがそこから逃れることはできない。

話をジウに戻す。

たった一人の肉親である父親を失ったジウ。
その悲しみ、犯人への怒りと憎しみが彼女の生きる原動力となる。
ジウは過酷な訓練に耐え、犯人を殺す為の「肉体的・精神的強さ」を身につけた。

この時点で、ジウはまだ悲しみの中にいる。
感情を捨てて生きる彼女は、復讐を遂げるその時まで「悲しみの場所」から一歩たりとも出ることはできないのだ。

そんなジウの前に、彼女の苦しみを理解しようとする人物が現れる。
それが麻薬組織官の先輩であり相棒のピクトだ。


妹を殺された過去を持つ彼は、ジウの抱えているであろう悲しみや苦悩を感じ取り、自分のそれと重ね合わせる。
固く閉ざされたジウの心は簡単開くことはないが、それでもピクトは彼女を信じ寄り添う。

右葉曲折ある中で、ピクトの存在はやがてジウの心の支えとなり、最終的に彼女はピクトに心を許す。
二人の美しいラブシーンは愛の表現というよりも、傷を負った二人がぬくもりを貪るような、あるいはお互いの傷を舐め合うようにも見えた。


彼女の抱えていた深い悲しみが、ピクトと抱き合うことによって溶けていくようで、暗いばかりのこの物語における唯一の希望であり、胸に熱いものが込み上げるシーンだった。

いずれにしても、人と心通わすことを避けていた彼女が、父親の死後、初めて感情を解放させた瞬間だったのは間違いない。

しかし、運命はジウに容赦しない。

ようやく弱音を吐ける人を見つけた彼女に、更なる不幸が降りかかる。
そして、再び深い谷底に叩きつけられるのだ。

結局のところ、彼女は「復讐」の呪縛から解かれることはなく、自分の大切な人を奪った犯人への復讐を遂げる。

しかし、それで、彼女の悲しみは癒されたのだろうか。

いや、そうではないと思う。


彼女の孤独と悲しみはその後も続いたはず。
チェの言葉のように、生きるということが「つらい時に弱音を吐ける人を見つける過程」だとするならば、彼女はまだその途上で彷徨っているのだから。

ハン・ソヒの出演作品「わかっていても」「夫婦の世界」を紹介

Netflix配信「わかっていても」- 男に翻弄される女を演じる

ドラマ「わかっていても」で、女たらしのジェオン（ソン・ガン）に翻弄される、美大生ナビを演じたハン・ソヒ。

ひどい男と別れたばかりなのに、自分を幸せにしてくれそうもないジェオンに恋をしてしまうと言う展開。
恋するナビの不安や苦しさがジワジワと伝わる一方で、「この男はやめとけ〜」と何度思ったことか。

そういう意味でモヤモヤするドラマではあるのだが、それがクセになりついつい最後まで見てしまうというパターン。
ある意味、リアルすぎる恋愛模様ゆえに見るのを止められないのかも。

「マイネーム：偽りと復讐」とは別人の、恋に悩む等身大の女子大生を演じるハン・ソヒが堪能できます。

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U-NEXT配信「夫婦の世界」では「女」を全面に出した不倫女を演じる

「夫婦の世界」は、英国BBCで放送された「女医フォースター」が原作の韓国ドラマ。

医師として、妻として、そして母として人も羨む幸せな生活を送っていたはずの主人公ソヌ（キム・ヒエ）が、夫テオ（パク・へジュン）の浮気に気づき壮絶な復讐劇が始まるという内容だ。

このドラマでハン・ソヒは、テオの不倫相手タギョンを演じている。

若く美しいタギョンは「女」を全面に出してくる攻撃的なタイプ。
こういう嫌な女の役もバシッとハマるのがハン・ソヒのすごいところ。
悪役でありながら、不倫相手との愛を信じ抜く女心を見事に演じ、物語後半ではタギョンに共感すら覚える場面がある。

にしても、妖艶なタギョン、男に翻弄されるナビ、そして復讐に生きるジウ。

ハン・ソヒ演じる女たちはどれも全く似ていない。

そういう意味で、彼女の演技の幅は広く、期待の若手女優としての活躍も納得の一言。

ともあれ、「夫婦の世界」は2020年韓国での放送時に高視聴率を獲得した人気作品。

ただのドロドロ愛憎劇では収まらない、深みのある、超オススメのドラマです。

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U-NEXTで視聴できるハン・ソヒ出演作品は以下の通りです。

• 夫婦の世界
• 100日の郎君様
• 100日の郎君様スペシャル
• カネの花〜愛を閉ざした男〜

一番のオススメは「夫婦の世界」！
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