
『大豆田とわ子と三人の元夫』、タイトルからして面白そう!
坂元裕二脚本作品だし☆
期待を裏切らない&セリフが絶妙

この記事の内容
- 『大豆田とわ子と三人の元夫』をU-NEXTで無料で観る
- 『大豆田とわ子と三人の元夫』作品概要
- 『大豆田とわ子と三人の元夫』考察
『大豆田とわ子と三人の元夫』の概要・予告編・登場人物(キャスト)・見どころ
『大豆田とわ子と三人の元夫』は、3度の離婚を経験した大豆田とわ子と、彼女の元夫たちの日常を描くロマンティックコメディです。
作品概要
タイトル | 大豆田とわ子と三人の元夫 |
プロデュース | 佐野亜裕美 |
脚本 | 坂元裕二 |
キャスト | 松たか子 岡田将生 角田晃広 松田龍平 他 |
製作年・国 | 2021・日本 |
エピソード | 10エピソード |
配信時間 | 1エピソード平均:約46分 |
ドラマタイプ | ロマンディックコメディ |
おすすめランク | 💠超おすすめ |
登場人物 (キャスト)
登場人物紹介
大豆田とわ子(松たか子)
「しろくまハウジング」社長。バツ3。元夫たちに振り回されながらも自身の幸せを追求すべく生きている。最初の夫、八作との娘「唄」と二人暮らし。
中村慎森(岡田将生)
三番目の元夫。年若。イケメン。「しろくまハウジング」顧問弁護士。空気を読まないめんどくさい男。イケてる見た目と、言動・行動のギャップが激しい。
佐藤鹿太郎(角田晃広)
二番目の元夫。ファッションカメラマン。人に尽くしてもありがたがられなかったりする。ちょっと残念なタイプ。細かくケチくさいが、心優しい男。
田中八作(松田龍平)
一番目の元夫。レストランオーナー兼ギャルソン。オーガニック男子。聞き上手でめんどくさくない男。それゆえに女にモテる。
「大豆田とわ子と三人の元夫」ココがみどころ
見どころポイント
■ バツ3の大豆田とわ子が三人の元夫たちに振り回されながらも自身の幸せを追求する姿
■ 元夫たちのそれぞれのキャラクターが秀逸
■ 坂元作品らしくセリフが絶妙
■ 伊藤沙莉のナレーションがスパイス的にこのドラマを味あるものにしている
■ エンディングに流れる主題歌がいい!坂元裕二脚本ドラマ「カルテット」でもそうだったけど、MVがイケてる
とにかく登場人物たちが個性的。
大豆田とわ子は「しろくまハウジング」社長でありながら、偉そうなところはかけらもなく、極めて自然体。
そんな彼女が個性豊かな元夫たちに振り回されながらも、日々を懸命に生きる様子が描かれるのがこのドラマ。
とわ子と彼女を取り巻く周りの人々の日常は、なんとも可笑しみがあってずっと見守っていたくなる。
また、坂元裕二作品らしく全体を通してセリフが絶妙に面白い。
加えて、これまた絶妙なタイムミングで心に刺さるセリフを挿入してくる。
視聴者は、セリフの可笑しみを味わいつつ、刺さるセリフであれよあれよと登場人物たちの心情に共感。
この流れとバランスの絶妙さが、ドラマの質を高めていると言える。
ところで、とわ子をとりまく人々は夫以外も皆個性的。
たとえば親友の「かごめ」。
彼女の生き方・考え方共にかなりユニーク。
また、娘の「唄」はクール&現実的で妙に大人びている。
一番普通っぽく見えるのがとわ子なのだが、その彼女こそがバツ3という普通っぽくない人生を送っているという設定の妙。
また、伊藤沙里のナレーションにハマる。
声だけの出演とは思えないほどの存在感があるのだ。
そして、坂元裕二の代表作でもある「カルテット」と同じく、主題歌とかMVが良い!
このドラマの主題歌はSTUTS & 松たか子 with 3exesの「Presence」。
エンディングで流れるこの曲と松たか子の歌声に聞き入ってしまう。
MVも数バージョンあって毎回お楽しみ。
とにかく、見どころの多いドラマです。

Netflixで配信されています
『大豆田とわ子と三人の元夫』考察(ネタバレなし)
「3回の離婚」それは何を求めての結果なのかを想像してみる
大豆田とわ子は、3回の離婚経験がある。
念の為に言っておくと、元夫たちは決してダメなやつらというわけではない。
各々個性的ではあるけれど、どこにでもいる男たちと言って差し支えない。
それでも、離婚に至った。
しかも3回。
とわ子の父が冒頭で「1回目の離婚はサドゥンリー、2回目はコメディ、3回目に至ってはファンタジー」と娘の離婚を表現するが、確かに3回目ともなれば、ファンタジーの域なのかも。
いずれにしても、3回もの離婚は人生においてそれなりにボリューミーだ。
離婚は結婚とは比べ物にならないほど大変だって言うし。
と言うことで、ここでは「とわ子の離婚」について私の妄想を綴ってみる(余計なお世話だけど)。
まず「離婚の後押しする要因になり得るものは何か?」について考えてみる。
大きく分けて3つだ。
【その1 経済力】
これは欠かせない。
離婚するなら夫婦共々、経済的に自立していないとキツイ。
そういう文脈において、とわ子に離婚を躊躇する理由はない。
親権を持ち子育てをするにしろ、生活に困らないだけの収入と仕事が彼女にはある。
第一のハードルはクリア(これは離婚を後押しする理由というより躊躇しない理由だけど)。
【その2 相手の問題】
夫婦をやっていれば、相手に対する不満のひとつやふたつ、ないわワケがない。
でもそれはお互い様。落とし所を見つけていくのが結婚生活でもあるわけで。
一方で、常識的に考えて「それはだめでしょ」というような行動を配偶者が行なった場合は問答無用。
果たして、とわ子の場合はどれに該当するのか?(これは観てのお楽しみ)
【その3 自分の問題】
「やりたいことがある」「結婚が自分の人生にとってプラスにならないと感じる」または、「そもそも結婚に向いていなかった」とか。
もしくは、「自分の幸せとは何か」を追求するゆえの離婚もあるのかも?
なんと言っても自分の人生なワケで、それはたった一度きり。幸福の追求は個人の自由でもある。
とわ子にしても、この「自分の問題」が少なからず関係しているのでは?(それも観てのお楽しみ)
いずれにしても、(この3つに限らず)離婚を後押しする要因になりそうなことはそこらじゅうに転がっている。
要は「離婚」を選ぶ人生を生きるか、または選ばない人生を生きるかという違いにすぎない。
実際のところ、1回も結婚しない人は本当に結婚しないけど、1回でも「結婚と離婚」の両方を経験した人は結構な割合で再婚をする。
これって「結婚の良さ」を知っているからこそ起きる現象。
とわ子だってそう。
何度離婚しても恋や再婚に前向きだ。これは結婚に絶望していない証拠。
そして、その事実から見えるのは元夫たちが、とわ子の人生のそれぞれの地点において必要な存在だったということ。
はてさて、とわ子の4回目の結婚はあるのか?
これも、このドラマを鑑賞する上でお楽しみのひとつです。
鑑賞後に読んでほしい「大豆田とわ子と三人の元夫」感想
noteに「大豆田とわ子と三人の元夫」の感想を書いています。

こちらの記事はネタバレを含みますのでご注意ください
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